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視点を変える

 3月30日スタートのNHK「連続テレビ小説」第102作の『エール』、テレワークだからという訳ではないですが毎朝楽しみに見ています。昨日第7話で興味深いシーンを見ました。

 ヒロイン古山裕一の妻となる関内音が小学生の学芸会で竹取物語主役のかぐや姫に選ばれず、一言かぐや姫に「これは何とかわいい子じゃ」とだけ言うおじいさんの役が割り当てられてしょげ返っていた時にお父さんのかけた言葉。

 「おじいさんの役はいやか」「音がかぐや姫の役だったらおじいさんの役はほかの人がするんだろ」「その人がいやいや演じていたらどう思う」これらのお父さん問いかけに音は「ちゃんとしてと思う」と答えます。心から納得はしていませんが、子供なりにちゃんとおじいさんの役を演じなければいけないと感じました。

 相手の立場で考えるということ、これはコーチングでもカウンセリングでも用いられます。特に、コーチングでは良質な質問の「視点を変える質問」の一つとしてこの「視座を変える質問」はクライアントさんに思いもよらない気づきを与えてくれるものです。視座とは誰の立場でみるかということです。どうしても人間は自分本位で考えてしまい、人がどのように感じているのかまで思いをいたすことができないものです。しかし、一度相手の気持ちを察することができるとより良い方向へ自分の行動や思考を変えることができるのです。

 このお父さん、最後に言いました。「今回は主役になれなくて残念だが、なんの役でもお父さんは見に行くのが楽しみだよ」なんと心憎い言葉ではありませんか。